本当の中小企業から数百億規模まで。経営の現場で実際に寄せられる相談を、8分野・全83件に整理しました。「これも、これもうちのことだ」——そう感じるものが、きっとあるはずです。ここに無いご相談も、もちろん歓迎です。
★ は特にご相談の多いテーマです。
中期経営計画の立て直しから、新規事業、次の柱づくり、事業ポートフォリオの見直しまで、数多くのご相談をお受けしてきました。ただ、はっきり申し上げると——立派な計画書をお持ちの会社ほど、その計画は動いていません。これは戦略を実行する手段が確立されていないこと、現場と数字に接続されていないことによって発生しています。多くの場合、足りないのは新しい戦略ではなく、いまある戦略を「実行に変える」一手です。また相対的に見て、各計画のトラッキングの粒度、GAPへの対応は外資系企業よりも国内企業が立ち遅れている印象です。計画の実行手段、管理手法、GAPへの対応といった具体的な内容についても、あわせてご相談を承っています。
事業承継の進め方から、後継者の不在、親の代からの転換、同族経営のガバナンスの近代化まで、幅広くご相談をお受けしてきました。承継というと「誰に渡すか」の問題だと思われがちです。ですが、つまずく会社の多くは、渡す相手ではなく「何を残し、何を変えるか」を決めきれていません。先代の成功体験が大きいほど、それは次の時代の足かせにもなり得ます。また、承継は数年がかりの移行であるにもかかわらず、目の前の相続や株式の話に寄りすぎるあまり、肝心の「経営をどう引き継ぐか」が後回しになり、その後の計画や予測の精度が甘くなりがちです。私たちは、渡す側と継ぐ側、双方の成功の確度を上げることを目指し、次の経営が立つ足場を固めていきます。承継後を見据えた経営の設計についても、あわせてご相談を承っています。
新規開拓から、受注に繋がらない商談、属人化した営業の立て直し、マーケティングプランの見直し、ブランドの再構築まで、数多くのご相談をお受けしてきました。営業の強化というと、個人の才覚の話にされがちです。これは重要ではありますが、私たちが見るのは、そこではありません。エースしか売れないのは再現性の仕組みが無いから、SNSや広告が成果に繋がらないのは運用が場当たりだから。多くの場合、足りないのは頑張りの量ではなく、売上を生む構造と支える仕組みです。また、売って終わりにせず顧客の成功に伴走する役割をどう設計するかも、近年とりわけご相談の増えている領域です。営業とマーケティングを、個人の力から、仕組みで動く組織へ。その設計から運用まで、あわせてご相談を承っています。
現場改善、倉庫の新設・自動化、輸配送、SCM構築のご相談を数多くお受けしてきました。直近では2024年問題と物効法への対応が急務となり、CLO支援や改善計画、輸配送ネットワークの効率化のご相談が増えています。さらにEC拡大や冷凍・冷蔵需要を背景に、適正在庫やエリア在庫の最適化まで、物流全体の高度化が一気に進んでいます。ただ、自動化やシステムは、入れれば効くというものではありません。計画を誤ると、高価な設備が宝の持ち腐れになります。多くの現場でまず効くのは、仕組み化——工程管理の強化と、ルールの徹底(5S)です。物流の高度化は広く深い知見とシステムの両面を要し、大規模になりがちな領域。私たちは、一歩ずつ確実に、それでいて高度化へのアクセルは緩めず、構想から導入・運用まであわせてご相談を承っています。
採用、離職・定着、評価制度、次世代幹部の育成まで、数多くのご相談をお受けしてきました。人手不足を背景とする倒産は過去最多を更新し、賃上げの原資も限界に近づいています。ただ、求人を増やし、賃金を上げるだけでは、人は集まっても定着はしません。「採れない」「辞める」は入口の症状で、本当の論点は、入った人が力を発揮し、育つ仕組みがあるかどうかです。採用・評価・育成を別々に手当てし、全体として噛み合っていない、という会社も多く見てきました。私たちは、組織の問題は包括的かつ統合的にデザインする必要があると考えています。人が集まり、辞めず、育つための仕組みとして、組織を捉え直す。採用から定着、育成、評価制度の設計まで、あわせてご相談を承っています。
コスト構造の見直し、値決め、赤字事業の見極め、事業別の収益性の可視化まで、数多くのご相談をお受けしてきました。「利益は出ているのに、現金が残らない」——その違和感の正体は、たいてい数字の見えなさにあります。多くの会社が、どの事業・どの商品で本当に稼いでいるのかを、実は正確に把握していません。見えていなければ、削るところも、伸ばすところも判断を誤ります。良かれと思ったコスト削減が、稼ぎ頭を痛めていることすらあります。とりわけ、制度会計の数字はあっても、経営判断に使える管理の数字が無い、というご相談は規模を問わず多くいただきます。私たちは、数字を目的に合わせてスライスし、複合的な視点で評価することで、経営の意思決定に効く数字へと財務を翻訳します。収益構造の可視化から投資判断の基準づくりまで、あわせてご相談を承っています。
自社に合うシステム選びから、紙・エクセルからの脱却、DX・AIの活用、全社DXの優先順位づけまで、数多くのご相談をお受けしてきました。正直に申し上げると、「とりあえずAIを」「まずはDXを」というご相談ほど、そのままでは導入を急がない方がよい場合が多くあります。道具を入れること自体が目的になった瞬間、現場では使われず、投資だけが宙に浮きます。DXは、入れることではなく、使われること。そして使われるかどうかは、導入の前段——業務の整理と目的の設定でほぼ決まります。ベンダーに言われるまま導入し、後から「これは何のためだったのか」となるご相談も後を絶ちません。私たちは、自社の課題から逆算し、それが現場でどのように使われるか定義を行った上で、入れる範囲と順番を見極めます。構想から選定、定着までを、あわせてご相談を承っています。
輸出の始め方から、海外拠点・現地法人の運営、為替・関税への対応、海外子会社のガバナンスやPMIまで、幅広くご相談をお受けしてきました。国内市場の縮小を背景に海外を目指す企業は増えていますが、つまずくのは「出るとき」よりも「出たあと」です。進出は勢いでも踏み切れますが、現地で回り続ける仕組みが無ければ、残るのは撤退の費用だけ。為替や関税は、その上に乗る変数にすぎません。また、海外を一度の進出イベントとして捉え、現地のガバナンスや人の問題を後回しにしたまま、本社の目が届かなくなっているケースも見られます。私たちは、出る入口だけでなく、現地できちんと回り続ける仕組みまで、一貫して支えます。進出の構想から、現地運営・統治の設計まで、あわせてご相談を承っています。